東京都立川市にある仏教

1936年に設立

東京都立川市で1936年2月8日に真如苑という仏教教団が誕生しています。開祖は伊藤真乗という人で、もともとは航空エンジニアの仕事をしていた人だそうです。仏門に入ったきっかけとなるのが、職場で同僚の相談相手になっていたところ、それが評判となり、多くの人が相談に訪れるようになったそうです。
多くの人の相談相手になっているうちに、多くの人の役に立ちたいと思うようになり、30歳を前にして宗教の道を選んだそうです。
両親ともに信仰心が厚いということもあり、その影響もあったのではないでしょうか。また、易学にも通じていたことが、多くの人の相談にも生かされたのかもしれません。1936年2月8日は伊藤真乗が夫婦で宗教家となった日であり、実際に真如苑が誕生したのはのちのことなのですが、この日を設立日としているようです。

出家を必要としない在家での修行

真如苑の特徴のひとつが出家を必要としないという点でしょう。いろいろな新興宗教の教団がありますが、そのほとんどが出家して修行をするものがほとんどのようです。有名人が出家となるとテレビなどでも話題になったりしています。その出家を必要としないため、誰でも入信しやすいといえるのかもしれません。
普通に社会生活を送っている在家の信者であっても、仏を求める心に関しては、出家の信者と同じではないかと考え、在家での仏道を模索した結果、在家でも同様に修行が可能な教団である真如苑を設立したといいます。
出家を必要としない修行というのは、ある意味で仏教界における革新的な方法なのではないでしょうか。結果として、現在では100万人近い信徒を抱える教団となっているようです。

さまざまな社会貢献

いろいろな社会貢献活動を行っているというのも、真如苑の特徴のひとつに挙げることができるでしょう。
身近なところでは、公共の場所での清掃活動です。全国の約5800カ所で行われているので、目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。また災害時にはボランティアとして支援も行ったりしているようです。ボランティア活動を行うため、真如苑救援ボランティアSeRVを設立して活動を行っているようです。近年、各地での大雨による災害時にもボランティアとして被災者の支援を行っているそうです。
国外への活動としては、開発国への援助も行っています。これは、世界各地の紛争が起こっている地域や、貧困に苦しむ地域に支援を行っているそうです。専門家や必要とする組織とともに協議を行い、支援を展開しているようです。実際に現地にも行って専門家とともに必要な支援を検証したりしているようです。